「なんだか最近、体の調子がイマイチ…」と感じることはありませんか?仕事や家事、育児など、忙しい毎日を送る私たちは、様々な体の不調を感じやすいものです。
訪問鍼灸マッサージは、そんな皆様の元へ伺い、 丁寧な施術で心身のバランスを整えるお手伝いをしています。しかし、施術の効果を持続させ、より快適な毎日を送るためには、ご自身で行うセルフケアも非常に大切です。
そこで今回は、訪問鍼灸マッサージのプロが、信頼性の高い情報源に基づき、ご自宅で簡単にできる症状別のセルフケア方法をご紹介いたします。ぜひ、日々の生活に取り入れてみてください。
1. デスクワークやスマホの見過ぎによる「肩こり・首こり」

長時間同じ姿勢での作業や、スマートフォンを長時間見続けることで、肩や首の筋肉はガチガチに固まってしまいます。
【おすすめセルフケア】
- 首のストレッチ:
- ゆっくりと首を前に倒し、後ろの筋肉を伸ばします(15秒キープ)。
- ゆっくりと首を後ろに倒し、前の筋肉を伸ばします(15秒キープ)。
- ゆっくりと首を右に傾け、左側の筋肉を伸ばします(15秒キープ)。反対側も同様に行います。
- ゆっくりと首を右に回し、後ろを振り返るようにします(15秒キープ)。反対側も同様に行います。
- ポイント: 呼吸を止めず、無理のない範囲で行いましょう。
- 肩回し:
- 両手を肩に添え、肘で大きく円を描くように、前後にそれぞれ10回ずつ回します。
- ポイント: 肩甲骨を意識して動かすとより効果的です。
- 温めケア:
- 蒸しタオルやホッカイロなどで、首や肩を温めます。血行が促進され、筋肉が緩みやすくなります。
- ポイント: 熱すぎない温度で、心地よいと感じる程度に温めましょう。
2. 長時間座りっぱなしや立ちっぱなしによる「腰痛」

同じ姿勢を長時間続けることや、不自然な体勢での作業は、腰に大きな負担をかけ、腰痛の原因となります。
【おすすめセルフケア】
- 腰のストレッチ:
- 仰向けに寝て、両膝を立てます。ゆっくりと両膝を左右に倒し、腰回りの筋肉を伸ばします(左右それぞれ15秒キープ)。
- 四つん這いになり、息を吸いながら背中を丸め、吐きながら背中を反らせます(5回程度繰り返します)。
- ポイント: 無理に反らしたり、ひねったりしないように注意しましょう。
- 骨盤回し:
- 両手を腰に当て、腰でゆっくりと円を描くように回します。左右それぞれ10回ずつ行います。
- ポイント: 骨盤の動きを意識して、ゆっくりと行いましょう。
- 正しい姿勢の意識:
- 座る際は、椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばします。
- 立つ際は、左右の足に均等に体重をかけ、猫背にならないように意識しましょう。
パソコン作業や細かい作業による「眼精疲労」
現代社会において、目を酷使する機会は非常に多く、眼精疲労に悩む方も少なくありません。
【おすすめセルフケア】
- 目のストレッチ:
- 目をぎゅっと閉じて、パッと開ける動作を5回程度繰り返します。
- 目を上下左右にゆっくりと動かします。
- 目を斜め右上、斜め左下、斜め左上、斜め右下へとゆっくりと動かします。
- ポイント: 痛みを感じたら無理に行わないでください。
- 温冷ケア:
- 温かいタオルと冷たいタオルを交互に目の上に乗せます(各30秒程度)。血行が促進され、目の疲れが和らぎます。
- ポイント: タオルは清潔なものを使用しましょう。
- 遠くを見る:
- 作業の合間に、意識的に遠くの景色を見るようにしましょう。目のピント調節機能を休ませることができます。
- ポイント: 少なくとも1時間に1回は、数分程度遠くを見る時間を作りましょう。
4. 冷えやすい方におすすめ「冷え性対策」

特に女性に多い冷え性は、様々な体の不調を引き起こす原因にもなります。
【おすすめセルフケア】
- 温めケア:
- 入浴はシャワーだけで済ませず、湯船にゆっくりと浸かりましょう。
- 足首や手首、お腹周りなど、冷えやすい部分をレッグウォーマーや腹巻などで温めましょう。
- ポイント: 38~40℃程度のぬるめのお湯に、15分程度浸かるのがおすすめです。
- 食事の見直し:
- 体を温める食材(生姜、根菜類など)を積極的に摂りましょう。
- 冷たい飲み物や食べ物は控えめにしましょう。
- ポイント: バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
- 軽い運動:
- ウォーキングやストレッチなど、軽い運動を習慣にしましょう。血行が促進され、体が温まります。
- ポイント: 無理のない範囲で、継続することが大切です。
5. 夕方になると気になる「むくみ対策」

長時間同じ姿勢でいたり、運動不足などが原因で、足や顔がむくんでしまうことがあります。
【おすすめセルフケア】
- マッサージ:
- 足首から太ももにかけて、下から上に向かって優しくマッサージします。
- ポイント: お風呂上がりなど、体が温まっている状態で行うとより効果的です。
- 足を高くして寝る:
- 寝る際に、クッションなどを利用して足を少し高くして寝ることで、重力によって水分が下がるのを助けます。
- ポイント: 心臓よりも少し高い位置になるように調整しましょう。
- 適度な運動:
- ウォーキングや軽いジョギングなど、適度な運動は血行を促進し、むくみの改善に繋がります。
- ポイント: 無理のない範囲で、継続することが大切です。
6. 質の高い睡眠のために「睡眠の質の向上」
質の高い睡眠は、心身の健康を保つ上で非常に重要です。
【おすすめセルフケア】
- 寝る前のリラックス:
- 寝る1時間前からは、スマートフォンやパソコンの画面を見るのを控え、リラックスできる時間を作りましょう。
- ぬるめのお風呂に入る、アロマを焚く、軽い読書をするなど、自分に合ったリラックス方法を見つけましょう。
- 寝室環境の整備:
- 寝室は暗く、静かで、快適な温度に保ちましょう。
- 自分に合った寝具を選ぶことも大切です。
- 規則正しい生活:
- 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるように心がけましょう。体内時計が整い、自然な眠りにつきやすくなります。
セルフケアを行う上での注意点
- 無理のない範囲で行い、痛みを感じたらすぐに中止してください。
- 効果を感じるには、継続することが大切です。毎日少しずつでも良いので、習慣にしましょう。
- セルフケアで症状が改善しない場合や、悪化する場合は、自己判断せずに専門家(医師や鍼灸マッサージ師など)にご相談ください。
<引用元>
【肩こり・首こり】
- 日本整形外科学会:
- 日本理学療法士協会
【腰痛】
- 日本整形外科学会:
- 日本理学療法士協会:
【眼精疲労】
- 日本眼科学会:
- 厚生労働省:
【冷え性】
- 日本東洋医学会:
【むくみ】
- 日本リンパ浮腫学会:
【睡眠の質の向上】