訪問鍼灸マッサージのいいところとは！？
「訪問鍼灸マッサージってどこまで対応できるの？」
「リハビリや介護とは何が違うの？」
自宅や施設にいながら施術が受けられる訪問鍼灸マッサージは、高齢者や身体が不自由な方にとって大きな助けになります。しかし、訪問鍼灸マッサージには「できること」と「できないこと」があり、それを正しく理解しておかないと期待と異なるサービスを受けることになりかねません。
本記事では、訪問鍼灸マッサージの具体的な施術内容や限界について詳しく解説します。訪問鍼灸マッサージの適切な活用方法を知ることで、より快適な生活につなげられるでしょう。
それでは、訪問鍼灸マッサージでできることとできないことについて、詳しくみていきましょう。
訪問鍼灸マッサージでできること
2.1 通院不要で快適施術！自宅でリラックスしながら受けられる
訪問鍼灸マッサージの最大の魅力は、自宅で施術を受けられることです。通院の負担がないため、高齢者や体が不自由な方でも気軽に利用できます。天候に左右されることなく、いつでも暖かい自宅でリラックスしながら施術を受けられるのも大きなメリットです。さらに、移動時間や待ち時間が不要なため、時間を有効活用できます。着替えの手間もなく、普段着のまま施術を受けられる点も嬉しいポイントです。
2.2 体の状態に合わせたオーダーメイド施術で効果を実感
国家資格を持つマッサージ師が、利用者の体の状態に合わせて施術を行います。筋肉の緊張をほぐし、血行を促進することで、肩こりや腰痛、関節痛などの症状を和らげます。また、マッサージだけでなく、関節の可動域を広げる訓練やストレッチの指導も行い、日常生活の動作改善をサポート。利用者一人ひとりに適した施術を行うため、より高い効果を実感しやすい点が特徴です。
2.3 医療保険適用で経済的負担を軽減
訪問鍼灸マッサージは、医師の同意があれば医療保険が適用されます。そのため、自己負担額は1回あたり数百円程度と低コストで済み、経済的な負担を抑えながら継続的に施術を受けることが可能です。さらに、介護保険サービスとの併用も可能で、費用面の心配をせずに安心して利用できます。
2.4 介護予防にも効果的！高齢者の生活の質（QOL）向上へ
定期的なマッサージを受けることで、筋力や柔軟性を維持し、転倒や寝たきりの予防につながります。また、身体機能の向上により、日常生活の自立度が高まり、高齢者のQOL（生活の質）の向上にも貢献。さらに、訪問鍼灸マッサージを通じた定期的な対話が、閉じこもりがちな高齢者の社会参加を促すきっかけにもなります。
2.5 心の健康にも貢献！精神的な負担を軽減
身体の不調は、精神的なストレスの原因にもなります。訪問鍼灸マッサージによって痛みが軽減されると、気持ちが前向きになり、精神的な負担も和らぎます。さらに、マッサージ師との会話を通じてコミュニケーションの機会が増え、精神的な安定にもつながります。家族の介護負担の軽減にも寄与し、心に余裕を持てる環境づくりにも貢献します。
参考文献（LIFULL介護）
訪問鍼灸マッサージでできないこと
訪問鍼灸マッサージは医療的なマッサージですが、すべての症状や病気に対応できるわけではありません。ここでは、訪問鍼灸マッサージでは対応できないことを紹介します。
1. 骨折や重度の外傷への対応
訪問鍼灸マッサージは、骨折や外傷の治療は行えません。例えば、転倒による骨折や捻挫などは、整形外科の診察やリハビリが必要です。
また、手術後の回復段階で医師の許可がない場合も、マッサージは受けられません。自己判断で施術を受けず、必ず医師と相談しましょう。
2. 医療行為やリハビリ治療
訪問鍼灸マッサージは、医療行為ではありません。そのため、注射や薬の処方、手術後のリハビリ治療などは行えません。
リハビリと混同されがちですが、訪問鍼灸マッサージは「身体の調子を整えること」を目的としており、リハビリのように「機能回復」を主目的とはしていません。
3. 生活介助や家事の手伝い
訪問鍼灸マッサージの施術者は介護職員ではないため、食事の介助や入浴のサポート、掃除や買い物の手伝いなどは行いません。
これらのサポートが必要な場合は、訪問介護や家事代行サービスを利用すると良いでしょう。
4. 精神的な病気への治療
訪問鍼灸マッサージは、リラクゼーション効果はありますが、うつ病や認知症といった精神的な病気を直接治療するものではありません。
ただし、マッサージを受けることで気持ちが落ち着き、不安感が軽減されることはあります。精神的なケアが必要な場合は、専門の医療機関を利用することをおすすめします。
訪問鍼灸マッサージを活用する際のポイント
訪問鍼灸マッサージを適切に活用するためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 医師と相談し、適切な施術を受ける
- 定期的に受けることで効果を高める
- 介護やリハビリと組み合わせて利用する
- 無理のない範囲で身体を動かすことを意識する
訪問鍼灸マッサージを単独で利用するのではなく、医師やリハビリスタッフと連携しながら適切に活用すると、より効果的です。
